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抗議状（抗議文）の文例（その③）です。
今回の文例は、某医療系団体（歯科医師会）が、朝日新聞社に対して提出した申し入れ書（内容は抗議書）をそのままご紹介です。固有名詞が散見されるのでそのままの掲載はどうかと思ったのですが、ウェブ上にもいたるところにアップされていることから、よしとしました(´･ω･`)
というのも、変に内容をいじって公開するより、そのままのほうが、わかりやすいし、より参考になるものと思いますので(*´ω`)
この団体のように強く抗議する場面はなかなかないかもしれませんが。
丁寧な言い回しの中にも、主張すべきところは主張し、抗議すべきところは抗議し･･･と、個人的にはかなり参考になりました。
Contents（仮）
★画像の文章中に下線を引いたところは特に参考なると思ったところです(´･ω･`)
到底受け入れられないものとして強く抗議をいたします
と、まず冒頭から、抗議の意思をきちんと表明して。
その数値設定自体が適切かどうかに多くの議論があるところですが
と、相手にも配慮しつつ。
これまでも繰り返し説明されています
という言い回しで、ちゃんとこれまでの議論も勉強したうえで記事にしてね、とやんわりと釘をさし。
という記述は、重大な事実誤認であり、国民に誤解を生じさせるものと受け止めざるを得ません
と、抗議の理由を明確にして。
従来から、保険医及び保険医療機関に対する一般的な個別指導は、行政手続法の精神を踏まえた懇切丁寧な指導であるべきと主張しています。貴紙におかれては、今後、正確な取材に基づき高所に立った記事を執筆されるよう強く求めます
と、最後に主張と抗議内容を改めてまとめた感じですね。
⇒「抗議」に関連する文書はこちらからリンクしております(*´ω`)
この雛形に記載されている、主な内容・本文は以下のとおりです
平成26年5月13日
株式会社 朝日新聞社
編成局長 様公益社団法人 日本歯科医師会
総務担当常務理事申し入れ書
５月１１日付の貴紙朝刊の１面及び2面の「診療報酬不適切請求の疑い厚労省、半数の調査放置」に関しては、我が国の医療制度に対する国民の信頼を損ないかねない内容があり、日本歯科医師会として到底受け入れられないものとして強く抗議をいたします。
1．年間の指導実施目標数について
記事に記載されている「全医療機関の４％にあたる約８０００機関」という年間の指導実施目標数値は、その数値設定自体が適切かどうかに多くの議論があるところですが、特にレセプト１枚あたりの点数が高いことを理由に対象となるケースについては「点数は単なる客観的指標であり、不正請求を疑って指導をするものではない」と、これまでも繰り返し説明されています。従って今回の貴紙の記事にある「診療報酬を不適切に請求した疑いがあるとして調査対象に選んでいる全国約8000の医療機関」という記述は、重大な事実誤認であり、国民に誤解を生じさせるものと受け止めざるを得ません。
２．医師、歯科医師による指導立会について
個別指導等が、密室において威圧的な雰囲気での不適切な運営になる危険があることが、かねてから指摘されており、それによる指導対象者の自殺事件等も取り上げられるところです。第１６８回臨時国会（平成１９年１０月２５日参議院厚生労働委員会）においてそのような不幸な事件が取り上げられた際に、国は「指導の立会者には、監査官の暴言等を許さない役割を求めている」と答弁しています。また平成７年の中医協審査、指導・監査小委員会報告書においても「立会制度は指導の公平性を確保し、かつ、プライバシーを守りつつ過度な密室性を排除できるという機能を果たしている」としています。立会者には、学識経験者として中立的な助言を行う機能と、本来の指導の在り方を逸脱した不適切な運営の抑止という重要な機能があると理解されます。
日本歯科医師会としては従来から、保険医及び保険医療機関に対する一般的な個別指導は、行政手続法の精神を踏まえた懇切丁寧な指導であるべきと主張しています。貴紙におかれては、今後、正確な取材に基づき高所に立った記事を執筆されるよう強く求めます。
（前回の②とは一転、実際の文書を掲載させていただきました(´･ω･`)）
それにしても、この新聞社、良くも悪くも？すごいですよね。
慰安婦問題や原発問題などで話題になっていることは
ほんの氷山の一角ということがよくわかります(´･ω･`)----------------------------------------------------
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